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2009年秋からスタートしたブログです。
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  火曜日は映画を観ました。1日に2本の映画を観るという、映画のハシゴを久々にしました。まず観たのはキャタピラー CATERPILLARです。以前から気になってはいましたが、上映している映画館も少なく見逃していましたが、ネット検索したら関西では大阪で1館、兵庫で1館だけ上映されていました。大阪の1館は高槻の映画館ということで、幸い、オイラの自宅から高槻は1時間とかからないので、今日を逃すと二度と観ないかもしれない…と思い、急遽向かいました。高槻の映画館は以前行ったことがあって、JR高槻駅から直結していたのを覚えていたのですが、どうやらその映画館じゃないらしく、携帯のナビ機能で調べました。地図がわかりにくい表示でしたが、なんとか上映前に映画館にたどり着き観ることができました。ストーリーをムービーウォーカーから拾うと、

 一銭五厘の赤紙1枚で男たちが召集されていく中、黒川シゲ子(寺島しのぶ)の夫・久蔵(大西信満)も盛大に見送られ、勇ましく戦場へと出征していった。だが、シゲ子のもとに帰ってきた久蔵は、顔面が焼けただれ、四肢を失った無残な姿であった。村中から奇異の眼を向けられながらも、多くの勲章を胸に“生ける軍神”と祀り上げられる久蔵。四肢を失っても衰えることのない久蔵の旺盛な食欲と性欲に、シゲ子は戸惑いながらも軍神の妻として自らを奮い立たせ、久蔵に尽くすのだった。だが、自らを讃えた新聞記事や勲章を誇りにしている久蔵の姿に、シゲ子は空虚なものを感じ始める。やがて、久蔵の食欲と性欲を満たすことの繰り返しの日々の悲しみから逃れるかのように、シゲ子は“軍神の妻”としての自分を誇示する振る舞いをみせるようになっていく。そんな折、日本の輝かしい勝利ばかりを報道するニュースの裏で、東京大空襲、米軍沖縄上陸と敗戦の影は着実に迫ってきていた。久蔵の脳裏に、忘れかけていた戦場での風景が蘇る。燃え盛る炎に包まれる中国の大平原。逃げ惑う女たちを犯し、銃剣で突き刺し殺す日本兵たち。戦場で人間としての理性を失い、蛮行の数々を繰り返してきた自分の過ちに苦しめられる久蔵。混乱していく久蔵の姿に、シゲ子はお国のために命を捧げ尽くすことの意味を見失っていく。1945年8月6日広島、9日長崎原爆投下。そして15日正午、天皇の玉音放送が流れる中、久蔵、シゲ子、それぞれの敗戦を迎えるのだった……。

 …というもの。2010年2月に行なわれたベルリン映画祭で寺島しのぶが最優秀女優賞を受賞した、若松孝二監督による人間ドラマ。 ということもあって話題になっていましたので興味はあったのですが、観るかどうか迷っていた作品でした。笑って!いいとものテレフォンショッキングに主演の寺島しのぶ様と監督が出ていたのを観て、鑑賞したくなったのですが、そのころはすでに上映している映画館がほとんど無かったので、今日見つけられたのはラッキーだったのかも? と思いましたが、内容は微妙でした。開始と同時にエンドロールっぽい感じになって、いきなり業火の中でのレイプシーン。目を背けたくなるシーンもありましたが、印象として残っているのは、寺島しのぶ様がやたら裸体を披露していたことと、セックスシーンというのが、ダメダメな感じのオイラ。
 作中では詳しく触れられなかったのですが、戦争中レイプして挙句女性を殺していたと思われるシーンがあったりして、なんともやるせない気持ちにさせられる。あと四肢を失ったのも戦火というよりも炎の中レイプしたときに家かなにかが焼け崩れ、それが元で四肢を失う怪我と火傷を負ったのでは? と、想像させるシーンもありました。
 『忘れるな、これが戦争だ』ということで、ドンパチや殺戮の悲惨さではなく、人間ドラマとして戦争の悲惨さを訴えた作品といえるのでしょう…。

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