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2009年秋からスタートしたブログです。
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 深津絵里様がモントリオール世界映画祭にて主演女優賞を獲ったことで一気に話題になった『悪人』を観ました。ストーリーを、まともやムービーウォーカーから拾うと、  土木作業員の清水祐一(妻夫木聡)は、長崎の外れのさびれた漁村で生まれ育ち、恋人も友人もなく、祖父母の面倒をみながら暮らしていた。佐賀の紳士服量販店に勤める馬込光代(深津絵里)は、妹と二人で暮らすアパートと職場の往復だけの退屈な毎日。そんな孤独な魂を抱えた二人が偶然出会い、刹那的な愛にその身を焦がす。だが祐一にはたったひとつ光代に話していない秘密があった。彼は、連日ニュースを賑わせている殺人事件の犯人だったのだ……。数日前、福岡と佐賀の県境、三瀬峠で福岡の保険会社のOL・石橋佳乃(満島ひかり)の絞殺死体が発見された。事件当日の晩に佳乃と会っていた地元の裕福な大学生・増尾圭吾(岡田将生)に容疑がかかり、警察は彼の行方を追う。久留米で理容店を営む佳乃の父・石橋佳男(柄本明)は一人娘の死に直面し、絶望に打ちひしがれる中、佳乃が出会い系サイトに頻繁にアクセスし、複数の男相手に売春まがいの行為をしていたという事実を知らされる。そんな折、増尾が警察に拘束されるが、DNA鑑定から犯人ではないことが判明、やがて新たな容疑者として金髪の男、清水祐一が浮上する。幼い頃母親に捨てられた祐一をわが子同然に育ててきた、祐一の祖母・房枝(樹木希林)は、彼が殺人事件の犯人だと知らされ、連日マスコミに追い立てられていた。一方、警察の追跡を逃れた祐一は光代のもとへ向かい、佳乃を殺めたことを打ち明ける。光代はその事実に衝撃を受けるが、警察に自首するという祐一を光代は引き止める。生まれて初めて人を愛する喜びを知った光代は、祐一と共に絶望的な逃避行へと向かうのであった。やがて地の果てとも思える灯台に逃げ込んだ二人は幸福なひとときを迎えるが、その逃避行が生んだ波紋は被害者の家族、加害者の家族の人生をも飲み込んでいく……。  …というもの。  個人的な結論を先に言ってしまうと、もうひとつだった。踊る大捜査線を観た時も深津絵里様は素敵だな…と思ったし、今回は賞を獲られたことで、余計にそう映ったのかもしれませんが、ストーリーとして…というか映画としてはインパクトに欠けた印象を受けてしまいます。原作を読んでいたら、また違った感想になっていたかもしれませんし、小説として読むと面白いのかもしれませんが、映画向きでは無いような気もします。淡々としていて、心に残るシーンというか衝撃的なシーンを挙げろと言われてしまうと、困ってしまいます…。世間の評価は高いのでしょうが、オイラの評価はちょっと低い…。  ネタバレを極力避けたいのですが、最後の方、祐一と光代の別れというか離れ離れになる直前、光代に対して行った行為は、光代に自分を悪人と思わせて諦めさせる行為だったのか…、それとも、それが本性だったのか…??  原作を読んでしっかりとした世界観を知っている方なら、いい映画だと思えるのでしょうね。映画という制約で端折られるところが出てくるので、難しいのでしょうね、たぶん。

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