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気になっていた映画、忘れないと誓ったぼくがいたを見ました。予告を見たときに、なんか気になっていたのですが、いつから上映されるのかとかどの映画館なのかとかよくわからなかったのですが、先日電車待ちでスマホをいじっていて、すでに上映していることを知り、早速見ることができました。映画の予告で見た。『ラスト3分で、すべてに気づく「さよなら」』とは?
ちょっぴり期待の映画でした。
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織部あずさ…。君は本当に実在したの?
予告編で、みんなに忘れられる少女…というのは事前知識としてわかっていたので、出だしはちょっとまどろっこしいというかじれったい感じもしつつ見ていましたが、葉山タカシが何度か名前を尋ねて、「忘れない?」と聞いてから何度目かにようやく「織部あずさ」と名乗った彼女。その後、葉山タカシ以外は本当に織部あずさのことを忘れてしまう。葉山タカシだけは翌日も織部あずさのことを覚えてはいるものの、記憶は微妙に…。そんな葉山タカシが織部あずさを忘れないようにと、自分の部屋に織部あずさのことを記したメモや写真をいっぱい貼っていた…ひょんなことからその部屋に入った織部あずさは涙を流す…。「あー、これは外すだろうな…」と、思ったら、やっぱり…。
オイラは単純なんで、実は織部あずさは何らかの事故か何かですでに亡くなっているのでは…と勘ぐっていたのですが、どうやらそういうことではないらしい。予告であった「ラスト3分で、すべてに気づくさよなら…」というのは、3分だから、PCで動画を確認したときというよりも、スマホを落としてケースが外れたところから…ってことなのでしょうか…。でも、時計見て計ってないけど、3分以上はあったはずですが、PCの動画を見たところからですよね、おそらく…。
いくら『ネタバレあり』と予告していても、さすがにラストの方のストーリーを現時点で載せるわけにはいきませんが、最後まで見てから、ふと作品を振り返ると…。最初の出会いのシーン、自転車でこけたあとペンダントを拾って渡したときの戸惑いや、名乗るまでの葛藤、葉山タカシが忘れていないときに織部あずさが「葉山君は特別だから…」と言っていたこと…。葉山タカシの家で花火をした織部あずさ…。誕生日に行きたい所を告げた織部あずさ…。そのとき彼女を心中は幾許(いくばく)のものだったのか…。凄く心苦しかったのだろうな…と思う。リピーターすることは無いと思いますが、見終えたいま、もう一度この作品を見ると、またいろいろと興味深く見られるかも…とも思いました。
なんていうか、未完の完結っていうの? 誰もがわかりやすいハッピーエンドよりも、なにか途中で終わったような感じの方が人々の記憶に長く残りやすいんだそうで、そういうのを狙っているのかどうかはわかりませんが、どうもスッキリしない終わり方でしたね。織部あずさはこのあとどうなったのか? 彼女の存在を認識する人は現れるのかどうか? 青春ストーリーのジャンルでSFやオカルトではないから、それ以上の追及などはないでしょうが、なんか、最近見ていたドラマの○○妻のように、途中は目が離せなくなるぐらい「え? どういうこと??」と引き込まれる気さえしましたが、最後があいまいで、「え? これで終わり?」みたいな、ちょっぴり残念な気もしてしまいますが…。
あぁー、もういっそラストのストーリーをザックリ書いてしまいたい。この書き方も曖昧で、一年後、あるいはそれ以上経って、自身でこの記事を読み返したときに、「あれ? どんな終わり方だっけ?」っとモヤモヤしてしまいそう…。
ただ、忘れないと誓ったぼくがいた…ぼくがいる…ではなく、ぼくがいた…と過去形なのは、つまり、PCの動画を見れば、あぁー、過去形なんだ…ってことなのかな??
‹!-- ここまでネタばれあり --›
世の中で悲しいことは、自分のことを知っている人間が誰もいないとき…だそうで、この織部あずささんがどれほど辛い日々を過ごしているのか、想像が追いつきませんが、葉山タカシと付き合って懸命に明るく振舞う姿は、ラストで切なくなります。オイラももう40歳も過ぎたから、そこまで感情移入できませんが、20代前半ぐらいまでなら、きっと、もっと感動というか、心に響くというか、打ちのめされるというか…、もっと響いた作品になったのではないかと思います。オイラが見た映画館はそんなに大きなところではなかったので、全国のどれぐらいの劇場で公開されるのかはわかりませんが、おそらくは名作のひとつにカウントされそうな一作です。そんあ大きな賞を獲るとかではないにしても…。
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